「そういうこと」にしてもらうこと

「そういうこと」にしてもらわなくてもいいというのは、楽です。そのことにエネルギーを費やさないことは、私の負担を減らします。

「あなたはそういうことですね」「これはそういうことですね」「あれはそういうことだったんですね」としてもらわなくても自分がそうであればいいし、もしそうでなかったとしても、それほど気にすることはないのだろうと思います。

伝えようとすると

伝えようとすると、私は私から出ていってしまって、なにを伝えたかったのか分からなくなってしまいます。伝えたいことをじっと感じていると、言葉が口からあらわれるので、よく感じるようにします。

それでも、話せば話すほど私は遠くに出かけてしまうので、言葉をたくさん使ったときはしばらく黙っています。すると、説明することが止まって、世界が帰ってきます。

竜の集会

先日、車で5時間の実家まで帰省中のこと。SAの駐車場で体を伸ばしていると、山に囲まれた朝焼けの空のまんなかに、沢山の竜がいるのを見る。

猫の集会のようだと思いながら見ていると、空が白くなる頃には四方の山々に散っていく。早朝のラジオ体操や朝礼のような光景。

竜を見る時、いつもその音に驚かされる。小さな竜はじゃらじゃら、中くらいの竜はガラガラ。大きな竜は、ぐわらぐわら、ごろごろと、太く大きな音。うるさいくらいの大音量の時もあるけど嫌な感じはなく、通り雨が過ぎた後のような爽やかさを感じたりする。

そういうものを見る時、聞く時、「これは私の幻視幻聴なんだよなぁ。」としみじみしたりする。見聞きして嫌なものでもなければ、それはそれで生活に彩りを与えて豊かにしてくれる妄想なのかもしれないな、と思う。

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